歌に日韓の「夜明け」託す 青島知事が親善大使・田さんに親書 

 

 都と韓国・ソウル市との友好都市提携十周年事業で、同市で日本語で歌を披露する在日韓国人二世のオペラ歌手・田(チョン)月仙(ウォルソン)さんに、青島幸男知事が九日、同市長あての親書などを手渡した。田さんは今月下旬、都民代表親善大使も兼ねて韓国に向かう予定だ。

 田さんが出演するのは、十周年を記念して今月二十五日にソウル市で開かれる「地球村まつり」のコンサート。韓国内では戦後、日本語の文化・芸能が原則禁止の状態となっており、このコンサートでは、公式イベントとしては初めて日本語で日本の歌が歌われる。田さんが歌うことになっている曲は「夜明けのうた」「赤とんぼ」「浜千鳥」の三曲だ。

 コンサートで紹介する知事メッセージと同市長にあてた親書を託された田さんは、「責任の重大さを感じる一方で、日韓新時代の、まさに『夜明け』の予感がしてワクワクしている。日韓のはざまにいる在日二世として、歌を通して両国の真の交流に貢献できたらと思う」と抱負を語った。

 田さんは訪韓に先立ち、今月十六日午後三時三十分から千代田区丸の内の東京国際フォーラムで、十周年を祝うミニコンサートを開き、日韓両国の歌計八曲を披露する。入場無料。

 写真=青島知事から親書を託される田さん